2010/01/13

2010年です!



 2010年もスタートし、1月も間も無く半分が過ぎようとしています。

当方なりにこの3年間に起きた事柄、学んだ事柄、そして何より今の状況でも様々な形で支えて頂いてくれている大勢のお客様に、あらためてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

 GP200の再生新車を造ることを暖めてから始まり、GP200と共に表舞台に立ち、今に至ります。
結果東京を閉じ、一層アジアと英国の仲間達に助けられながらぎりぎりで運営してきておりますが、状況の良し悪しに関わらず、今年は今まで積み上げてきたものをどんどん市場に出して行こうと考えております。

 そこで、このサイトの趣旨も変わります。

今まで新製品や新型の紹介中心でしたが、当方ならではの海外提携先や、お客さんの地元に遠征した模様、および仕事をする上で偶然にも(その多くはメーカーや問屋のミスですが)入荷してしまった不思議なパーツなどなど、ざっくばらんに掲載して行きたいと考えております。実際は何人で仕事をしようと、基本的に私独りになってしまった身の上ゆえ、以前よりも規模は小さいものの活動の工数は極端に増えているのも実情です。よって、そんな動きのあるサイトにしようかな?と考えている次第です。ぶっちゃけ製品情報だけではつまらないですもんねー!

 第一弾として、ある筋の方々が大好きな「ディープインディア」なお話にしようと思います。

1.おもしろいパーツ API系

S2/S3 系のサスペンション関係の仕事が最近多く(壊れているマシンが結構多い)、対応すべく用意したパーツなのですが、当方の最も仲の良い(というか現実的にインド人の友達)ファクトリーにパーツの供給をお願いしました。私はあくまでも現行の「SIL系からだぞ!」と依頼したのですが、なぜか入庫数が倍ありまして。。。SIL系とAPI計が。。。キャブレターも他のお客さんに頼まれており、正規の22mmとSILのインテークマニホールドの構成。。でもまた余分にインマニが入っている。。。コレクション用にプレゼントしてくれたものでした。

是非写真をどうぞ。



 このインテークは80年代のAPI製 Li S2用のものです。




状況的に国営企業であるSILがランブレッタの生産と販売の主導権を持つようになり、次第にイノチェンティとインド政府機関の合弁企業だったAPIは、生産数や内容を政府側からコントロールされて行きます。そしてその終焉は、SILに対してのパーツ生産納入業者となり終わりを迎えます。このインテークは時代をモロに繁栄したもので、当時まだデロルトブランドだったころのSH2/22mmキャブレター用LIS2マニホールドです。APIのS2系は今で言うSpaco(これまた当時はデロルトブランドでしたが)のキャブレターと決まっておりましたが(現在もS2-150cc用にキャブレターが生産されております)、状況的にGP用であるSH2/22mmを使うようにコンバートされて行った模様です。ひょっとしてAPI版TV175でもあるMac175なのかもしれませんが。。。パーツ番号が同じなので判別つきませんでした。GP用に比べて内径が相当細く、まったりした物だったのだろうと察します。

 この小箱二つは、フロントサスペンションの要である、フォークパッド(コーンです)。



なんと。。。当時も英国で造っていたのか些か謎ですが、旧車マニア(特に英国車)が大好きなAvonブランドです。ラバー本体にもAvonと型抜きされており、ホントにユニークですね。時折このようなパーツに巡り合います。また、タイヤなどは60年代パターン&ブランドのものが相当残っているのも面白いところです。



2.実働セミレストア車やります!!!

正直言いますと、過去どーんと中古車を仕入れ、大失敗したことありました。その頃組んでいた相棒と必死に頑張ってお客さんに買っていただいたのは今となればホント良い想い出でもあり、インド人の感覚に膝が笑った度肝を抜かれた大事件の一個でもありました。




でも、「なんとかやろう!」とずっと思っておりまして、正直言いますと、新しい最上位モデルであるSX200レボリューションの70万+アルファ、GP200/Li200の60万円プラスアルファ。。。これらはやっぱり相当な高級品で、徐々にこのご時世にそぐわなくなってきました。増してや私はヨーロッパからの贋作(とはいえアジア生産が裏実情)の100万オーバーのマシンなどは今後も取り扱いません。

そこで、とうとうやります。「実働セミレストア車」



ずばり魅力は価格であり、ちゃんと走ることです!エンジンは150ccで6Vポイントですが、まずここから始めて、カスタムしたりチューンしたり、徐々に増強して行く事を考えると結構楽しめます!きったない中古車をオークションで買って苦労された方々も多々いらっしゃると思います。そういう大変な事が重なるとランブレッタの事ダイッキライになって行きますからねー!結果新車買ったほうが安くてカッコ良かったり。

実働セミレストア車は、かつて私が若い頃、よく英国から入ってきてたようなマシンの状態に造ります。

綺麗な中古車を塗り、各部パーツ交換をして、普通に乗れるようにしたものです。
今回写真は一番人気の無いAPI-Lamby150(LiS2の後継モデル)でやりましたが、もちろんレッグシールドとサイドパネル、フェンダーが違うだけですので、これらを交換してS2のに戻しての納車もOKです。そして「SIL系オリジナルのローカルブランドレアGP150」をもちろん対応します!

完全なフルレストア車ではありませんが、中古車+アルファの内容で、当面乗るのには困らないような状態でお渡しします。そして一箇所一箇所、お気に入りの状態に熟成してあげてください。それらのサポート、パーツ供給、ご相談やプラン化、またはカスタムビルド、今後改めて書きますが体制がそろいました。

スクーターブーム以降、この辺がボヤっとしてて、極端に良いマシンか極端にボロいマシンしかなかったわけですけど、今後これを対応してもっと皆様にランブレッタの楽しみを知って欲しいと願ってます。そしてインドローカルブランドのGP150、凄まじくカッコイイモデルもありますので、その辺りは私の趣味性が強くなりますが、いろんなバージョンをご紹介したいなーと考えています。

 価格は正直めちゃくちゃ安く抑えました!!!
 是非期待してください!!!
 詳細あらためてご報告いたします。
 
 
このLamby150、既に現地で在庫&販売可能なので、このまま欲しい方、またはS2の格好に戻して・・の方、是非ご連絡をください。


 以上、2010年最初のグランプリアンリミテッドニュースでした。

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