皆様 いつも誠にお世話になっております !
本年度、体制も新たにアジアの仲間たち、英国の仲間たちと新たな仕掛けをしております。本日は久々に新モデルの発表です。
東洋革命シリーズ第一弾、SX200、お客様からのご注文を頂き、現在当方パートナーのファクトリーにてビルドアップしているところです。旧イノチェンテイ正規メカニック・良品インチェンテイフレームの確保と、フレーム矯正機の使用が可能なアジアファクトリーにて、最後のビルドアップ作業の段階です。完成後その魅力を存分にお見せすることが出来るかと思います。当方はレストアではなく、ご注文スペックに対して「マシンを造る」と言った発想で取り組みますので、車種・モデル名など、「このモデルでこんなエンジンのマシンが造れないか?」といった柔軟なリクエストを頂ければ幸いです。是非世界で一台だけのマシン造りにサポートをさせて頂く存じます。今回のSX、素晴らしいマシンに仕上がりつつあります。是非ご期待ください!
さて。。。本題です。
<GPUL GS150の発表です!>
現在試作が終わり、ファクトリーから報告が入ったところです。
この物語のスタートは、地元の先輩のGS150にPXエンジンを搭載し、チューンしよう。。といった所から始まりました。
私自身、大昔ですがGS150/160双方乗り継いで居た時期があり、特にGS160はPXエンジン+ポリーニキットなどで物足りなさを埋めていた経験があります。正直、GS160はそのフレームバランスの関係上、フレームに腰が無く、ホイルベースの長さ、そして、そのバンク角の浅さより、ダメで腰の無い、200ラリー以下の出来栄えとなってしまいました。特にフレームの弱さは驚くほど深刻で、クネクネしなります。そしてあの脆弱な前後サス。。。結果チャンバーの腹を路面で引っ掛け、そのまま吹っ飛び大破して終わったのですが。では。。。。GS150ならばどうなのか?
そしてGS150へのモディファイを各部の見直しから始めました。フロントのディスク化・前後サスの強化等々。。。フロントフォークのPK化はディメンションを崩し危険な上、別に面白くも無いので新たに油圧ディスク用フォークを造りました。(写真参照)フロントサスはアメリカのガブリエル製ダンパーおよび英国の強化スプリングを装着することにより、油圧ディスクに持ちこたえられるように。。。リアは当方お得意のアジア某有名メーカーの友達に再設計してもらい、ガスショックを装備。。etc etc etc GS150のほうが、乗り物として大分楽しめるようです。短いホイルベース、深いバンク角、太いストレスメンバーをセンターに持った短くてヨジレに強い強度のあるモノコックフレーム。。。立ったフロントフォークのキャスター角。。。とてもユニークなベースバイクです。GS160より面白いマシンが造れる。
このような先輩のマシン造りを続けている最中に、油圧ディスクフロントフォーク造りを担当してくれたアジアファクトリーの友達と冗談レベルで話合っていました。
「これでフレーム造れれば、エンジンを除いてVS5-GS150最終型は全部新品で造れるね~」
「やってみる価値はあるかもしれない。。。一丁やってみるか? ACMAとGS150、スペアフレームを造ればボロいマシンのビルド用に商売になるよね? OK判った。やってみる!」
構成内容など細かい点を何度か遊びでシュミレーションして打ち合わせをしていました。
そして半年近く経ったわけですが。。。今日もランブレッタSX200の進捗、そしてリプロパーツ造りなどの打ち合わせをする予定だったのですが、
「速報!GS150プラン完成!これで行こう!まずは見てくれ!」
と言う経緯で、試作が完成したわけです。試作マシンでチープな塗装が塗ってありますが、逆にその感じがオリジナル中古車みたいでよりリアルだなぁ~と、友達と久々に楽しく打ち合わせしてました。
ということで。。。GPUL GS150スタートします。以下に主な内容を記載します。
<GPUL GS150 構成内容>
フェンダーちょっとデブに写ってますが、Topの写真通り、オリジナルと全く同じのリプロ品です。 フレーム造り
VS5フレームを完全分解し、各パネルパーツを採寸後、新しい鉄板から切り出し溶接したハンドメイドフレームです。GSおよび殆どのベスパは特にフロア面の表裏張り合わせの間に結露および錆びが発生し、大方内部がザクザクとささくれています。レストア車は切り貼り・継接ぎ・パテ埋めなどが多く、腰が無く、見た目が良くても即ダメになってしまいます。鉄の寿命30年。この新フレームで新鮮な状態で強度もバッチリです。
各パネル
一般に販売されているリプロパネルです。生産元から当方ファクトリーが調達したものです。
ハンドル
ご存知の通り、VS5とVBBは同じアルミキャスト部を構成しています。よってVBBパーツに対し、新たに左右GSタイプレバーサポートを造り、VS5のハンドルを造ります。キースイッチおよび右のホーンスイッチ等々、完全Siemリプロパーツを使用し、完全なVS5用ハンドルが出来上がります。
灯火およびホーン類
Siem完全リプロ品を用います。これも同様一般に販売されているものです。
エンジン
PX150エンジンを積みます。
(写真は友達が余していたACMAエンジンを若干モディファイして積んだものです)
PXエンジンに対し、吸気・排気のチョイス、およびシリンダーキットのチョイス、各種オプション対応OKです。PXエンジンですので何かと楽しめると思います。
フロントフォーク
通常版と上記の油圧ディスク(オプション)を検討しています。お問い合わせ下さい。
前後サスペンション
ご要望スペックにて対応いたします。
-ポイント1
GPUL GS150、イタリア製と比べるものではなく、柔軟にあくまでもGPUL製GS150と考えてください。当方が考えるGS150は、マトモな硬いフレーム・エンジンで長距離ツーリングや、現行キットを用いたチューンなどを存分に楽しんで頂く、新しいGS150であり、模造品やレプリカを狙ったものではありません。ただし、ルックスはオリジナルから詳細を採寸してありますので、きっとご満足頂けると思います。超クラッシクなルックスでもあるGS150で、かつ新車、それで現行エンジンというマシンです。走りを楽しめるGS150として考えてください。そしてお好みでじっくり熟成してあげてください。
-ポイント2
背景として、ACMAなどの50年代系フレームの修理を完璧に出来る工場と手を組んで完成するものです。幾人かのお客様にはお話いたしましたが、国内で見るGS系・ACMA系の贋作のような、PXやT5、スプリントフレームの切り貼り&パテ盛りで作った「ヘンなバイク」ではありません。当方はあくまでもコピーを造るという事ではなく、新たなGS150を造ったという点は是非ご理解いただきたいと考えております。
詳細、是非お問い合わせ下さい。当方の専門、ランブレッタ同様、お客様のお好みでコンポーネントしていくカスタムメイドです。クラッシック派の方もモダン派の方も十分楽しめる内容です。ランブレッタ屋である当方が考えるGS150、是非チョイスに入れて頂ければ。。。と存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。
お問い合わせはこちらです ⇒ info@lambrettagrandprix.com