ココしばらく、旧車の在庫情報がメインとなっていた当グランプリアンリミテッドニュースですが、現在以下の新製品・オリジナルキットの試作/テストに入っております。体制が大きく変わり、毎日いろんな事が起きますが、気合を入れて頑張りたい所です!
☆ 新製品情報 ☆
1.オリジナルスポーツシート(受注生産)
-当方仙台のシート会社と共同作業にて造ります。
メインの黒い部分は、バッフル生地(細かいパンチ穴の開いたもの)に2層の防水・浸水対策を施し、縫い目全てにコーキングを施しております。バッフル生地でも水対策はばっちりです。
-ゴールドの部分、細かいフレークの入った生地を用い、きっちりミシンをかけてダイヤブロックを作ってあります(プレスではございません)
-すべての生地は日本製なので、従来品より大幅にグレードが向上してます。
⇒数々のシートを今まで使って参りましたが、その経験上、乗りやすさを最大限考慮し、ランブレッタフレームに載せた場合の、ニーグリップする幅および高さを考慮したサイズとなっております。ベストサイズです。身体にフィットすることを第一優先に考えてあります。製作者がベテランオートバイ乗りであり、当方のリクエストを満たしたスペックで造ってくれます。
⇒この黒ベースのバッフル生地に対し、ダイヤ目のところをお好みのカラーにて受注生産します。後日正式発表時にオプションカラー等々、併せて発表させて頂きたいと思います。今後、多種多様のシートを取り扱うのではなく、このオリジナルシートをメインに対応して行く方向です。
(現在デモ-カスタム車輌を企画中であり、その配色の関係上ゴールドとしました)
2.新ディスクブレーキキット(ブレーキマスター&ハブキット各々)
AC社とのやり取りにより、実現したキットです。現在試作完成および調整中。まだアルミの腐食処理が済んでおりませんが、まもなく各部アルマイト処理にてフィニッシュ、実車投入テストとなる運びです。
a.ブレーキマスターキット
AC社お家芸の美しいCNCアルミ削り出しのタフなブレーキマスターキットです。
コンディションに合わせてレバーの位置を6段階に調整できる「フルアジャスタブル機構」を採用。リザーバータンクもアルミ削りだしおよびアルマイト処理の高級な仕様です。
b.ハブキット
ベト・キットの問題点である放熱対策・熱変形対策を考慮し、日本でキャリパーサポートをCNC削り出しの軽量・強靭なものにしてあります。
-ディスクローターは「フル・フローティング」となり、ブレードは鋼鉄・内部は強化アルミ合金のCNC削り出しで対策しました。ストッピングパワーおよび放熱効率が格段に向上してあります。
-キャリパーは4ポッドで、某メーカーのOEM品(ノックダウン製品)となり、従来のものより数段グレードがアップしております。
-キャリパーサポートは国内でCAD設計し、CNC削り出しのアルミ強化合金製です。従来品は単純なステンレス合金の「板」でしたが、重く、かつ放熱特性に劣り、結果ハブ側との間にガタが生じる癖がありました。こういった面を大幅に対策改善してあります。軽く強靭なサポートです。
-ドライブシャフトとハブ本体/キャリパーサポートの通り面に新素材、超強化樹脂カラーを採用し、鋼鉄製であるドライブシャフトと強化アルミ製キャリパーサポート間の消耗ダメージ・衝撃を吸収します。同時に熱伝導を確実に遮断することにより、ハブ無いのシール・ベアリングへの影響を抑制します。
-新タイプフォークリンクの採用により、精度と強度をもたせ、ダンパーアシストへのメリットを向上させてあります。ガタ付き、左右不均衡を改善します。
3.Veglia メーター ブラックモデル
計器メーカーの単純な発想で、黒が登場してます。従来のメーターと同一ですが、文字盤を黒にすることにより、イメージが大きく変わりました。
☆ 強化対策ハイパフォーマンスシリンダーキット/タイ向け熱帯仕様225ccキット ☆
直接日本のお客様に関係が無いようなタイトルですが、実はこのシリンダーキットをタイの劣悪な環境で走破テストすることにより、脆弱だと言われているRapido225ccキットを耐久性のある優れたエンジンキットにする目的で取り組んでいます。AFR社の純正ではなく、AFRから調達したベースキットを英国にて対策加工したものです。当方でリクエストしたスペックに対し、Rapido200cc(ピストン系66mm)から225cc(70mm)へボアアウトし、同時に各ポートの対応を施し、ピストンも必要スペックを満たすものとしています。シリンダーヘッドも燃焼室形状を同時に対策し、タイの過酷な気温40-45c、路面温度60-80cの環境で走破テストすることにより、概ねキットとしての耐久性を訴求しています。
タイで5基実車投入し、その結果を見てフィードバックすることになるのですが、この仕様で得た成果にて、正式に当方の「225ccマルチポートシリンダーキット」として国内販売することになります。
Rapidoのメリットである「スチール内部シリンダー(スリーブ)」はトラブル後ボアアウトして再度オーバーサイズピストンを使用して修繕できる等々、ユーザーフレンドリー&強靭な面を持ちます。タイでTS1は既に一般化しているのですが、どうしても一度壊すと修理するより買いなおした方が安価・・という面が問題になっており、タイのハードコアユーザー層からのリクエストにより、今回めでたく最初の5基が完成した・・・と言うことになります。
予定では11月の乾季に4000km程度の走破テストを実施する見込みでおります。概ねチェンマイから南部プーケット等まで、気候・環境が大幅に変わる南北縦断にこのキットを投入して、、、さあて・・・・何が起きるかなぁ・・・といった所です。実際は普通に走ると思いますが(笑)チェンマイの同志、アオウン・ハット兄弟と大暴れする予定でいます。様々なデータ取りが目的です。アオウンは新型のクラッチキットを開発中です。(彼は某ベト・ショップで得意げに販売している「使えない強化クラッチキット」の表面化した問題に対し、対策改修を依頼されて行っている人物です)これら仲間たちの優れた製品も、完成都度発表して行く予定です。
追)写真にある電気ハーネスは、簡略化した新ハーネスキットです。ならびに2個写っているレギュレーターですが、左はインドDucati工場で生産されている(イタリアで発売されるため製品にはMade in Italyと記載)ヨーロッパ向けレギュレーター、右は新製品である「大容量タイプ」です。サイズの大きさを見ると一目で判ります。これらもタイの急激に変化する劣悪な環境に投入し、テストを重ねます。
等々、これらが本年の新製品の目玉になるかと思います。
以上、新製品・オリジナルキット情報 でした。
お問い合わせはこちらまでお願いします ⇒ info@lambrettagrandprix.com