2009/06/27

インドシナ半島の華 ACMA オリジナルについて


☆ オリジナルACMAベスパ125モデル、ご要望にお応えして対応します ☆

このところ、クラッシックスクーター(ランブレッタ&ベスパ双方)についてのご紹介が多いですが、切っ掛けはもちろんランブレッタの仕事で・・・の経緯上、問題の多い3流品輸出専門工場ときっちり仕事の出来る輸出専門対応工場と見極めが出来るようになったことが大きいです。南アジアで仕事をする際に、大抵のスクーターショップや工場の経営者が持つ、隠し財産的極上車両、および現地コレクター秘蔵の一台などを見せてもらいます。ドキドキするようなものが本当に多いです。現地の仲間とじっくり探して歩くといったところですが、毎回いろいろ出てきます。オリジナル・ローカルメイド含め、クラッシックマニアの方々であれば、腰を抜かすかもしれません。大げさですが(笑)

 さて、当方の新たな基地=南アジア=インドシナ半島と周辺ですが、歴史的な背景よりスクーターが多いのはご存知のとおりです。
 フランス領/ラオス・ベトナム・カンボジア

 イギリス領/インドネシア・マレーシア・ビルマ(現ミャンマー)・インド

 ベトナム戦争時アメリカ軍の巨大な基地があった/タイ

などなどの背景です。これらのエリアを当時の資料を基に、どこにイノチェンテイの事務所や販売店があったか?等々、辿って行くとそれなりの成果があります。
 イントロダクションが長くなってしまいましたが。。「ACMA」 です。
フランスノックダウンのベスパです。過去ある程度日本に持ち込まれたこともありますが、悲惨な事にボロボロをハリボテしたもの、もしくは全くの偽物ばかりだったかと存じます。当時、悲しい思いをされた方が多数いらっしゃって、ACMAベスパの信憑性は著しく低下したことを記憶しております。

-実際、偽物を商業目的で造っている現地業者さんを多数知っています。本当に上手です。
それらの業者さんたちは、コピーとしてちゃんと説明してくれるので、どうしても当時の日本における贋作トラブルは、輸入業者の方々、判っててやってたように思うのですが。。。価格激安なんですよ。。。コピーは。私の経験上。。。ではありますが、コピーを本物と騙して売っている現地業者が皆無であることを皆さん判ってください!
 現存する(レストアに耐え得る)ACMAは物凄く少ないのですが、対応します!

綺麗なレストア済の写真をご参考になってください。当時ACMAのオリジナルカラーのひとつであるグリーンメタリックで造った一台です。




この車両は、アメリカのエージェントさんが買い取って行きました。大分高価で取引されているみたいですねー
  現在、当方(仲間の在庫)に3台の本物のACMAがあります。
  これらを同様にレストアしてご提供させて頂きます。
 -1954年モデル X 1
 -1956年モデル X 1
 -1957年モデル X 1

この中で、1954年モデルを早速レストアに入っております。
前回アメリカに行ったマシンと同じグリーンメタリックです。オリジナル塗装が残った程度の良い車体から造ります。55年も前のマシンですね。。。あらためて相当旧いなぁーと思います。オリジナルペイントのまま倉庫に寝ていた中古車でした。
ACMAエンジンです。今回のベース車両は油をある程度落としたら、本当に綺麗なエンジンが顔を出しました。気の早い友人はケーブルを繋いで早速走っておりました(笑)セレクター周りの磨耗も少なく、良いエンジンのようです。
さっそく車体担当メカに渡し、各ストリップ穴の程度を検証しています。ワンペイントオリジナル物だったので、余計な塗り物が無く、中々良いようです。これから車体を研磨して行きます。

*レストアに際して*
現地に供給されていた当時の構成で造ります。ペイントカラー(当時色)についても是非ご指定下さい。
⇒グレー・ホワイト・グリーンメタリック等々
エンジンは基本125ccのエンジンですが、当時物の125ccクランクが難有りですので、通常はピストンバルブ系の150ccベスパ(イタリアン)のリビルド物を使い、準じて排気量も150ccでお渡しすることになります。どうしてもオリジナルの125ccを!と言う方は予めご指定下さい。
(125ccクランク、現地でも激レアで入手困難なため、150ccリビルド物を安全面でもお勧めします)

価格はレストア物ゆえ、内容などで開きが出ますが、是非お問い合わせ下さい。
⇒安くはありませんが、GS150などの最高級車両よりは安くなる見込みです。
是非ご安心を!本物です(笑)

 お問い合わせはこちらまで ⇒ info@lambrettagrandprix.com

2009/06/25

リアルクラッシック!LDやります。


☆ リアルクラッシック LDやります ☆


 パーツの入手困難な状況、そしてお世辞にも良いコンディションとはいえないマシンの大量輸入などなど・・・正直LDだけ(およびフレームのみのモデル/通称シャフトドライブ系)は全く取り扱いませんでした。しかし、昨今の南アジアの活動で、ある程度の対応が出来そうな気配となり、準じてレベルの高い車両の確保、そしてリプロパーツおよび専門メカによるワンオフパーツ造り等を含め、ある程度対応が出来そうです。


 Li150S1以前とそれ以降では大きく構造から何から全てが違うランブレッタですが、逆説的に考えれば、リアルクラッシックといえるのはTV175S1からだと思います。大分昔の話になりますが、TV175S1を英国から買い、しばらく乗っていたのですが、当時は「スペアパーツの無いダメなランブレッタ筆頭No1」だったTV175S1...(ぜんぜん高くなかったです)今日では最高値の付く車種の一つでもあるわけです。若かった頃、あまりの古臭さ(おまけに遅く、かつ余計な部品点数が多い!)にウンザリしてTV175S2と交換した経緯があります(この辺が自分らしいのですが)。


 今現在、職業としてこの仕事をやってきて、ちょっと見方が変わったこともあります。

S1->GPまで、再生新車を造れる今日です。デザインと構成をお申し付け頂ければそのままご提供できる状況のなか、正直ランブレッタはある意味旧車だと思っていない感覚で居ます。


ここ数年LDあるぞ!と仲間から誘われ、実際大好きな古代遺跡都市にて気分を出して走ってみるのですが、確かに現代からは大幅にズレた感覚が、LDなど旧車の魅力なのだろうなぁと思っております。


今後取り扱う車両は、「高額でも実働できっちり走るもの」のみにさせてください。

中古レストアベース車両も調達できますが、レストアに際してのパーツを100%集める&ご提供させて頂く格好となった場合、恐ろしく高価+時間が掛かることにて、お客様サイドで疲れてしまうかと思います。経験上現地専門工場で最初から造ったほうが確実です。概ねご了承願います。


では、以下に在庫車両のご紹介をさせて頂きます。


< LD-Mk2(極上レストア車)>










 これはズバリ、ものすごく良くレストアしてあります。(コレクター買い付け車両)

このまま日本に持ってきてもOKなレベルですが、一通り試乗整備確認した後、試乗・仙台で再点検/再試乗してからのお渡しになります。ボロボロの中古ベース車両を日本でここまでレストアするのは不可能だと思います。そんな見方からしても是非お勧めの一台です。価格は正直「高価」です。

<LD Mk3-(レストア後中古車)>



 このMKは数年前レストアされ、上記同様コレクターから買い付けた一台です。

ご覧のとおり、ヤレています。よって、ある程度直してからの納車となりますのでご了承ください。

メタリックとクロムという派手なペイントが施されております。この辺りは好みの分かれるところですが、ご希望のクラシカルなペイントに戻し納車も可能ですので、是非ご要望をお聞かせ下さい。

注)この他、ノンカバード/Fモデルも在庫しています。
注2)LDエンジンのビルドアップでお困りの方、ご一報下さい。現地工場でリビルド等も対応します。
 以上、宜しくお願い申し上げます。

 お問い合わせはこちら  info@lambrettagrandprix.com まで

ベスパ発掘ビンテージシリーズ

 発掘/輸出を手がける仲間がマネージメントしている車両には、ベスパも含まれます。
先日取り扱った最初期/1966型Superも無事仙台で通関・再テストを終え、現在東京のお客様に向けて輸送中です。意外と60年代後半~70年代のベスパも人気が高いなぁーとうれしい限りです。

 当方が考える上で、ベスパは60年代後半から耐久性や実用性が一気に増したと思っております。
仕事の関係上、時折整備や修理を請け負うのですが、多数日本に入ってきてその脆弱性(大衆車ゆえ致命的にクランクケースが薄く弱い&シリンダー出力の関係上)から殆どが走らないVBBシリーズなどに比べて、後継車種であるSuperなどは大分耐久性があり、先日入荷した一台もしばらく試乗していたのですが、クラシカルな味がある上でも十分楽しめるなぁと再確認した次第です。もっとも、スクーターという乗り物である上で、そのデザインやルックスも大きなイメージ・ポイントとなりますが、個人的にはこれらの60年代後半~70年代前半の車種、近未来的なルックス、そして上記のようなエンジンの強さなどを併せて、旧車ベスパとしては一番好きなシリーズです。そろそろ再評価される時期だろうなぁーと思っております。

 現在以下のマシンをご用意できます。
 詳細をご説明いたします。

 ☆これらのマシンに対する対応☆

お渡しに際し、リペイント・ある程度のレストア・エンジンリビルド渡し等もお受けいたします。また、前回のSuperの際に施したのですが、「給排気・電装等不安要素をあらかじめ改善した後」のお渡しもOKです(お勧め)。
現地で200km程度試走後、仙台で整備後100km程度走行点検の上お渡しいたします。



<Sprint 1966最初期モデル/オリジナルコンディション>




  実際、本当にレアです。数多くのスプリント&スプリントVCなどがございますが、1966年型の最初期型である「Vespa-S」のイタリアンフルオリジナル(未レストア/未塗装)は、私自身この車両を現地で見たのが本当に最初でした。このマシンはシルバーのオリジナル塗装のままです。エンジンも同様です。実働で十分走ります(とはいえ旧車なので詳細はお問い合わせ時にご説明申し上げます)。バッヂのみ脱落したあと、適当な台湾製シールのようなものが貼られておりますが、この辺りもしっかり年式にマッチしたものをお付けしてお渡しいたします。

<Sprint 後期モデル/オリジナルコンディション >





モデルチャンジ後の「Vespa-Sprint」です。実際は若干の外装の違いだけです。ペイント色はこれもオリジナルのシルバーになっております。細かいことを言えば、後期型のシリバーのほうが若干明るい色調のようです(専門家いわく・・・です-私はうなずくのみですが 笑)シートはサドル・タンデムのセパレート式シートがついておりますが、通常のベンチシートでのお渡し等々、ご希望に応じますので、是非お申し付け下さい。
<GL 2型>
ものすごくレアな一台・・・との事です。
GLには4型まで存在するとのこと、エンジン型式番号からすればVGL-VGLA-VGLB-VLA。。となり、
そして後継であるSprint/VLBとなるそうです。このマシンはVLGAで2型となり、スプリントのような台形ヘッドランプになる前のモデルです。コレクター向きです。ほんとVBBとGSの中間車種といったところになります。(南アジア工場に入庫する前、買取のため走行テスト時に撮られた写真です)




<VBB/スタンダード150>


一応一通りレストアをしてあります(他業者レストア後買い付け)。が。。色がイエローなので好みが分かれる所だと思います。近年、南アジア数ケ国でも本当にVBBを見なくなりました。極端に壊れているもの・ごまかしレストアのものなどなど・・・皆様のご存知なところだと思います。実際はPXフレームの切り貼りで造られているものまで存在するのです。当車両は本物なのでご安心下さい。かわいらしくこのままイエロー・・または当時色にペイントしてくれ等々、ご希望をお聞かせください。


<Super150 1966モデルフルオリジナル>




またまた良い車両が出てきました!1966モデルのフルオリジナルです。当方自身、Super150が大好きで、ベスト実用クラッシックベスパだと勝手に思い込んでいるのですが、マッタリ走るには最高のベスパです。VBBよりも一回り大きい車体・近未来的なデザイン・是非お勧めです。



<Super150 1966モデル レストア済>


1966モデルのレストア済マシンです。
特に何かスペシャルな事をしているわけではないのですが、スターリングチャンバーが付いています(笑)色目・チャンバー等々賛否両論あるかと思います。この車両も色の変更などなど、対応いたしますので是非ご要望をお聞かせください。



以上、ベスパの在庫状況についてのご紹介でした。
何卒宜しくお願い申し上げます。
お問い合わせはこちらまで info@lambrettagrandprix.com

2009/06/21

TV S2 175 スイッチサポート完成

TV175 S2 スイッチサポート完成



 仲間たちの力を借り、従来の範囲では超えられなかった事が一個一個、南アジアで実現出来て来ています。今回ご紹介するのがS2シリーズをレベルアップする上で必須であるパーツであるにも関わらず、新品パーツの流通が極端に少なかった「TV175S2用」スイッチサポートの再生産です。

 先にUPしたリアテールランプレンズの所に書きましたが、鋳型をうまく安価に対応できる環境を探して居た訳ですが、これもまた仲間の力を借り、提案のみで実現したパーツでもあります。

 販売に際しては、まだいろいろ検討中ですが、当方のS2ユーザー様をメインにご提供させて頂くことになります。(他業者への卸は一切致しません)

参考/このサンプル写真は、イノチェンテイのLi150S2/UK仕様バッテリーモデルにTV175用AC対応ハーネス・およびイグニッションキーを再構成したものです。ご想像のとおり、TV175S2レプリカマシンの再生新車も可能となりますが、インド工場にこれらの作業を完遂できるスキルが無いため(インド生産TV175/MAC175は全てバッテリーレスです)、TV175S2再生産は南アジア工場にてイノチェンティLiのS2をベースにイノチェンティパーツおよびリプロパーツで造る事となります。よって価格はインド工場で造る場合よりも幾分高価になる見込みです。(蛇足ですが、S2フレームの新品製作も可能です-お問い合わせ下さい)

 今後、ある程度上死点に達しているインド工場で越えられない部分を南アジア工場で更に熟成して行く方向でおります。是非率直に「こんなマシンが造れないか?」とお申し付け下さい。インドよりも遥かに近いため、場合によっては現地に飛んで直接指示の上造ります。何卒宜しくお願い申し上げます。

 -お問い合わせ-

 info@lambrettagrandprix.com まで

2009/06/19

Next Comming ! ( まもなく完成するマシン)

まもなく完成します「Silver Special 150」


アジア展開は徐々に調子が上がりつつあり、本当に腕の良い人たちと知り合った関係でTopグレードのマシンが次々と造られて行きます。彼らは当方からのオーダーに即して造る場合以外は、従来どおり定期的に在庫を造り、輸出相手を待ちます。様子見をしつつ5年以上経ち、実際に一緒に仕事をするようになって2年。構想・企画・デザインおよび構成内容・展開を担当する当方としては本当に頑張りたいところです。今回も良いマシンがまもなく完成します!






生粋のLi-Special後期型です。これに各部クロムパーツを奢った構成で造っています。
担当しているメカニックはこの道ウン十年のイノチェンティ時代からの正規メカニックです。この工場は正規の修正治具を持つ専門集団です。フレームとボディのフィットしている様子を是非じっくりご確認下さい。本当に良いマシンです。
完成後、全体の写真をじっくりご提示させて頂きます。前回の白/青のSpecialと価格的には同等と考えてください。チャンバーやディスクブレーキのスポーツパーツオプション・またはオリジナル仕様への変更オプション等々、現地走行テストおよび出荷前に対応可能です。現在、アジア工場での完成マシンは現地でおよそ200km程度走行した後日本に来ます。日本で最終チェックと試走を100km程度行ってからお渡しするダブルチェック方式を取っております。当方と仲間たちのチームワークで回しているアジア工場のアドバンテージです。
是非、ご検討の程宜しくお願い申し上げます。
-お問い合わせ-

新製品情報(ヨーロッパ製?いえいえ!)

 テールレンズおよびホーンキャストバッヂ(最高級グレード)

以前よりヨーロッパメーカーの生産下請け工場から直接買い付けたり等々のアクションを続けてきましたが、今回はS3系テールランプレンズとホーンキャストバッヂの良いのが調達できるようになりました。

最終的に確認が取れても商業的に名乗ることはできないのですが、某有名ブランドで販売されているもののようです。金型およびサンドキャストの型をいろいろ対応してくれるところはないか?と探していた際に、ひょんなことから、当方サポートエリアの樹脂工場で生産されておりました。現在早速生産に入っているNew-SX200に採用するパーツです。久々にうれしい発見でした。以前、南アジア某イノチェンテイ/ピアジオ系のパーツ問屋で大量に「袋詰め作業」が行われているのを垣間見て、いいのか?偽もんやってて。。。と思っていたらそんな裏側だったということです。東洋ランブレッタ革命などとカッコつけて宣言しちゃっておりますが、実際本当に数多くのリプロダクションパーツが生産されており、当方としては本当にうれしい限りです。生産工場の殆どが、同時に日本メーカーのパーツを下請け生産している関係上、クオリティは本当に良いです。(但し、某アジア大手のように-日本製-と嘘をつくべきではありません・・・)

ここ近年は、ベアリングメーカーなどのアジア進出もすばらしいものがあり、日本の大手・ドイツの大手いずれも現地法人および販社があります。以前試しにクランク両端の大事なベアリングを買い付けてみましたが、まだ日本製・ドイツ製が輸出されていて、その頃は残念ながら値段も日本と変わらなかったのですが、現地の担当者に確認してみたところ、段階をもって現地生産に切り替えていく/クオリティは完全に維持できる。。などなど、夢のあるお話を頂きました。今年から試験的に某シリンダーキットのアジア(高温対応)版を現地にて長距離走破テストに入るのですが(まだ秘密にさせてください-お楽しみに)、これらのエンジンに使用するベアリング・シールプレート・オイルシール・Oリングなどなどは全て南アジアのものを使って対応します。



その1-テールレンズ(ポップアップしますので、是非ご確認ください)

その2-ホーンキャストバッヂ(同様にポップアップします)




 ☆話が長くなってしまいましたが。。。これらの新製品、価格が判り次第ご報告致します!
  本当に良い出来上がりです!早速日本に持ってきます!!!
  -お問い合わせ-