2009/08/26

Vespa 5ポートリードバルブ Stella エンジン発売開始!

 様子を見ておりましたが、取り扱いを開始します!

<5ポートリードバルブエンジンについて>






日本には一切入らずに生産の終わった、T5の直接的後継モデル/インド国内向け最高位スポーツモデルである「Select2」に積まれていたエンジンがこのエンジンになります。

そして同じく、現代のT5ミレニアムとも言えるアメリカ専用モデル「Stella」に積まれているのもこのエンジンとなります。(一部個人輸入にてこの俊足マシンであるステラを所有される方もいらっしゃると聞きます)

イタリア本国で生産終了し、インドでノックダウン生産されたT5が、外装のみで中身はPK80およびPX150エンジンというルックスのみのモデルで、国内外不評のマシンとなりました。そこでメーカーサイドはT5フレームにてトップエンドのスポーツモデルを造ることとし、T5の後継、「T5Select」というモデルが生産されました。これが実質的にT5の150ccでの復活でした。そしてT5Selectから最終完成型のSelect 2へ発展し(確か)一昨年、ストライキが勃発して工場サイドが荒れた際に、このスポーツモデルの生産を打ち切ったのだと記憶してます。

<インド生産ベスパ スポーツモデルの歴史>

T5-3ポートPK80エンジン版 および PX150 3ポートエンジンの2種

T5 Select- 5ポートロータリーバルブエンジン スポーツモデルとして登場

Select2- 5ポートロータリー”リードバルブ”エンジン 数年の短い生産で終わる。

Stella150- 主にアメリカ向けに輸出されたもの。現在も少数生産。PXフレームに上記エンジン。フレームはイタリアンと比較し、内部にストレスメンバーが追加され剛性がアップ

構成的/デザイン的に物足りなさはあるものの、私はこのSelect2が自分の中ではベストVespaなのですが、今後の仕事の為も含めて、入手することを検討し、現地のエージェントに復活の可能性の有無を確認のため、何度もメーカーに通って貰っていました。結果は寂しい結果で、「スポーツモデルは売れなかったので、打ち切って4ストに移行する」との寂しい結果でした。中古車を入手するつもりもなかったので、結果買わずにいましたが、しばらくしてチャンスに恵まれ、南アジアで試乗しました。吹け上がりがスムーズで、かつパワーがあって、静かです。すーっと回っていくような面白さがあります。ナカナカいいです。このエンジン!

<特徴>

PX150と比べて以下の違いがあります。

1.マルチポートシリンダー

通常の3ポートシリンダーではなく、スポーティな5ポートシリンダーです。掃気ポートが二つ増え、文字通りT5(掃気/トランスファーポートを追加した5ポートエンジンのコードネームに起因)エンジンの後継エンジンです。

2.リードバルブ構成

ベスパエンジンの中で、唯一標準でモダンなリードバルブを標準で構成しています。これによりエンジン性能と燃費を大幅に改善してあります。



3.その他の比較(参考データです)

a.圧縮比

・PX150(8:1)

・Stella (9:1)

b.給気方式

・PX150-ロータリーバルブ

・Stella-ロータリー”リード”バルブ

c.出力

・PX150-8.2HP

・Stella-10.0HP

(参考-PX200-11Hp)

d.速度

・PX150-88km++

・Stella-96km++
(参考-PX200-96km++)

e.燃費

・PX150-25km/L

・Stella-38km/L


<エンジンセット構成内容>

エンジン本体・キャブレター・CDIキット・レギュレーター全てALL in Oneのセットとなります。

<納期>

ご注文より3週間となります。

メーカーによる受注生産エンジンです。(現在限定生産であるためです)

<業販>

3基から対応します。お問い合わせください。


☆ 標準j構成でも充分な速さがあります ☆

これに24-26キャブ、加えてチャンパー装着、腕の立つ方はポート加工やリードバルブの材質変更など、軽度のチューンで意外な程レベルアップが出来ます。スムーズに回るこのエンジンを是非お試しください。クラッチはPX200タイプの7スプリング現行タイプが入っています。21Tです。(ギアボックスはPX150と同じものです)




☆ 価格 ☆

145,000円 (消費税込み)

送料はサービスです!!!

何卒宜しくお願い申し上げます!



お問い合わせはこちらまで

⇒ info@lambrettagrandprix.com

2009/08/19

GP200スペシャルペイントシリーズについて

<GP200スペシャルペイントシリーズについて>

 いつも誠にお世話になっております !

そろそろ一般企業の殆どが通常稼動となってるかと思います。皆様、夏期休暇は如何でしたか?
当方はこの「日本国内が全くが動かないタイミング」を見計らい、グランプリアンリミテッド発足以来、大きな課題点であった「インドファクトリーから仙台港への確実な輸送システムづくり」と「従来パーツメーカー達・車体アッセンブルファクトリー達の粛清と血の入れ替え」を行っておりました。本年度から東洋ランブレッタ革命!などとスローガンを立てて、タイの仲間達を始め皆で取り組んで参りましたが、一向にお尻が重く、自分勝手で結果の残せないインド側の整理がどうしても必要であり、今後運営していく上で課題を残したまま進歩の無いパートナーたちとのメリットが見出せないため、思い切って体制をつくり変えておりました。そして、今回当ブログで発表する方向性も、その新しい体制によって造られる新たな方向性となります。新たな若いインドのファクトリーと開始するマシンの方向性としてご理解願います。

GP200シリーズの魅力の50%は、「従来無い強化構成やペイントを新車カスタムとして楽しむ事」だと思っております。そして、その前提条件として大きな課題は「コストのべらぼうに高いペイントワーク」であります。従来の車体ファクトリーたちはSILないしイノチェンティのカラーを塗ることしか行わず、カスタムペイントを必要とするお客様方に大きな無駄なコストを強いる課題を残し、且つ当方も異常な外注費とのサンドイッチとなる等々、素直に仕事として成り立たない結果ばかりでした。前哨戦としてスタートした南アジアファクトリーに於いて出来上がったノウハウと、若いインド人ファクトリーオーナーの考えを上手く合致させ、以下のようなマシンをサンプルとして、今後可能な限りお客様方の「世界で一台のマシン」を造っていければ。。。と考えております。(是非写真をじっくりご覧の上、アドバイス・ご要望をお聞かせ頂ければ幸いです) スペシャルペイントサービスをスタートします! 以下のサンプルを是非ご覧ください。

1.ジタン(Gitanes)F1 レーシングペイントGP200



昨年度、お客様からSxのカスタム&200cc化のお仕事を頂き、その際にお客様のデザインでF1のジタンカラーに塗ったところからアクセントになっています。お客様より「GPでやったらきっと凄いカッコイイですから是非やってみてください!姉妹車ですね!」とアイデアを頂く物の、万年資金不足の当方としてはなかなか進捗せずにおりましたが、新インドファクトリーにて造ってくれました。彼らはこのマシンを英国の業者へのプロモーションとして用い、見事ハートを射止め、現在リバプール港へ向かっている一台でもあります。本場の英国人により、デカルやグラフィックでどのように磨かれるかが楽しみな一台です。

2.ガルフ(Gulf)レーシングペイントGP200



ルマン24時間レース等の「スポーツカーレース」スポンサーとして世界的に有名な石油会社ガルフのスポンサーカラーを塗ったものです。スクーターの世界ではフランス人・ドイツ人・オランダ人等、大陸側の人たちに人気のあるカラーリングです。このマシンは現在オランダで更にカスタム&チューンを施されております。
3.S-TypeパターンGP200


最も有名なカスタムペイントでもあるS-Typeカラーです。実質的に市販車最高位SIL-GP200として考えると、それはAF-Rayspeedさんが現在も造っているAFR S-Typeとなるわけです。そんな背景より、とても人気が高いカラーパターンでもあります。ある種世界で最も流通しているGPの2トーンペイントかもしれません。AFRさんへ全て注文される方と、車体を同様に塗り、専用パーツ・エンジンキットのみをAFRさんへ注文され、ご自分で造る方等々多様化しています。
<デザインについて>
上記3台をご覧になって、ある種共通の塗り分けをしてありますが、このような典型的なペイントパターンでの各色変更、またはデザイン持込でのご依頼等々、対応して行きます。下絵を当方でご用意してありますので、従来どおり、それに色鉛筆等でイメージを塗り込んだり、必要な仕様変更を書いて返送頂く、又は当方でご要望をお伺いし、カラーパターン・デザインをご提案させて頂きながら調整・確定と、柔軟に対応して行きたいと思っております。
<価格の考え方>
従来の再生新車価格「580,000円+消費税」に、ご要望ペイントの難易度等の追加・ディスクブレーキ/ステンレスチャンバーの追加等で価格をお見積もりさせて頂きます。実質的に新体制による大幅な生産法の変更により、従来大幅な追加料金が必要だったペイントワーク、そして作業工賃を集約できますので、是非ご要望をお聞かせください。(南アジアファクトリーで積み上げたノウハウ等)年頭のご挨拶通り、国内で再塗装は恐ろしく高額なコストと手間を要し、当方も相当苦しかったのも実情です(笑)よって現在南アジアファクトリーで生産されているNew-SX/TV200で積み上がったノウハウをベースに、最初からお客様のご希望内容構成にてマシンを造っていく形となります。世界で一台だけのGPを是非お楽しみください。


<その他のペイントワークとして>


 
メタリック・キャンディ色に対応します。このディープブルー・チェリーレッドキャンディを始め、各色対応可能ですので、是非ご要望をお聞かせください。また、南アジアファクトリーで少しづつ対応してきました「グリッター」(ラメ)塗装、インドファクトリーにて設備が揃った段階に再度アナウンスさせて頂きたく存じます。もちろん、従来のイノチェンテイ・SILオリジナルペイント、そして通常のソリッド色は継続して行きますので、併せてご要望をお聞かせ願います。
 以上、GP200スペシャルペイントシリーズとカスタムペイントのお知らせでした。
 お問い合わせはこちらからどうぞ ⇒ info@lambrettagrandprix.com

2009/08/11

【連載シリーズ】TV175 S2ビルドアップ その1


 ここ最近、南アジアファクトリーで様々な事をトライしておりますが、普段英国向けにオーソドックスなマシン造りも同様に行っています。現在日本のお客様のSX200カスタムを造っているところですが、先週、ファクトリーよりTV175のグッドコンディションをゲットした。。。とのこと、ファクトリーの要望もあり、我々のオリエンタルプロジェクトチームのお仕事の一環を当ブログにてお見せすることになりました。


 このTV175S2の諸作業をシリーズでお見せする形にて、現在プロジェクトチームで取り組んでいるランブレッタがどのような内容にてビルドアップされていくのかを、連載としてご紹介したいと思います。


 また、まだご予約の入っていないマシンでもありますので、TV175S2のオリジナルをお探しの方は是非お問い合わせください。ご要望を汲み上げた格好でビルドしていきます。


 現地からの報告単位でのレポートになりますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
 <その1~現在までの作業段階>
完全に分解後、以下の工程処理を施します。
・酸性液槽に浸し、古い塗料をすべて溶解して落とします。
・その後中和を施し、今度はサンドブラストにて不要な異物とさびを落とします。
・ほとんど役立たずになっているフロア部のサブフレーム大小2ペアを新しいものと交換します。
・全体のバランスを、当時から残る専用フレーム修正治具にて、加熱修正いたします。
この時点で、各部パネルやフォークなどの大パーツの仮組みを行い、あらかじめ確認します。
当方の3型ランブレッタのフロアやフレームがきっちり収まっている理由は、このような工程を踏んでいることと、錆びぬけているような各部パネルは使わず、新品のパネルを用いることなどが特徴です。
そして塗装となりますが、
・防錆処理コート剤を全体に吹き付けます。
・その後、下地をつくりつつ、プライマーを塗ります。
・そして、本塗り・・といった工程です。
現在、以上の作業が終了し、フレーム周りの組みつけに入っているところです。
☆ 写真が一気に組み付けから始まり、誠に恐縮です。是非第二回目のご報告をお楽しみに!


  お問い合わせ⇒info@lambrettagrandprix.com

2009/08/10

New GP200 モデル達について(新プロジェクト)

 誠にお世話になっております。

 ここしばらく、南アジアファクトリーといろいろなマシン、特に目玉としてSX200レプリカやそのほか3型スリムラインのご紹介が多かったわけなのですが、屋台骨である専門のGPはどうなのよ?との問い合わせが幾つかあり、本日まとめて発表させて頂きたいと思います

 幾多の現地トラブルが重なり、事実、すべてにおいて右腕となって働いている南アジアファクトリーの仲間達といろいろな試作を含め、特化した動きをしておりましたが、その間、正直言葉は悪いですけれども約束事を守らないインドの業者達を大分整理しておりました。インドのランブレッタ関連業者達と一通り仕事をしてきましたが、とても後味の悪いものでした。いくつか爆弾発言をしたい位なのですが、ここ数年英国等の業者への情報リークなども時折起きておりますので、経緯はさておき、今現在取り組んでいるGP200について、新バージョンの発表をあわせて、新しいインドのファクトリーで生産される最新のGP200モデルについて発表させて頂きます!

<最高位モデルの登場>




カスタムカラーおよびスターリングチャンバー、そして油圧ディスク装置のすべてをインド現地のファクトリーで対応できるようになりました。既にこのファクトリーは英国への納車台数が相当数におよび、完成車レベルで、ラパイドおよびTS1エンジン等への対応も無難にこなせます。従来のSIL系ファクトリーでは成し得なかった技量と作業の早さが売りでもあります
アルバムにてご確認ください。


<ご要望に併せたコンポーネントでの対応>

GP200およびLi200S2のビルドアップに際し、お客様サイドからの持ち込みパーツは日本で取り付ける等の対応が必要でしたが、今後現地ファクトリーに、ご希望のパーツを送り、車体をビルドアップする過程において組み付け完成することが可能となりました。
(写真参考/イノチェンティレプリカのリクエストに対し、機械式ディスクを構成)
<カスタムペイントなどへの対応>
南アジアファクトリー程のレベルには達しておりませんが、おおむねご希望に対応できるところかと存じます(エアブラシによる描絵や特殊ペイントは除く)。ご希望のカラーパターンなどがございましたら、参考のお写真やらデザイン画を頂ければ、事前に現地と協議の上対応いたします。

(ご参考/東欧からのリクエストの多いGulfパターンの配色-デカル仕上げの前段階)


http://picasaweb.google.co.jp/GrandPrixUnlimited1/JDPgUJ#
⇒是非アルバムをご参照ください。
<基本パッケージ-標準モデルの考え方>

以下のパーツを、基本的にすべてクロム対応。。。としたいと考えております。
・フロントフォーク/ダンパー
・ハブ/ホイルリム
・タンク/エアボックス/ツールボックス
・シリンダーヘッドカバー/フライホイルカバー
(もちろん、従来どおりのグレイシルバーや統一色で標準どおり。。も対応します)
☆その他諸々、写真などにつきましては別途アルバムを用意する等、ぜひご紹介させて頂きたく存じます。

価格や詳細などなど、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせはこちら ⇒ info@lambrettagrandprix.com















続)インターネット/メール障害のお知らせ

誠にお世話になります。

先週のコミュニケーション回線およびPCのウイルス感染に伴うシステムダウンですが、現在まだ復旧率が50%の状況で、y-ojima@poppy.ocn.ne.jp でのメールボックスが確認できず、同様に現在不通の状態です。

 電話は復旧が済み、普段フロントエンドとしてあるinfo@lambrettagrandprix.com も復旧しておりますので、誠にお手数ですがメールでのご連絡の際には、ユーザー様もこのinfo@lambrettagrandprix.com あてにメールを送信願います。

 現在復旧に向けて必死に対応しております。

 誠にご迷惑をお掛け致しますが何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

 グランプリアンリミテッド 小島 義博

2009/08/05

インターネット/メール障害のお知らせ

 いつも大変お世話になっております。

 昨日よりインターネット環境の故障トラブルにより、コミュニケーションが取れない状況になっておりまして、大変ご迷惑をおかけしております。(および顧客の方向け専用電話番号も同時に不通です)

 復旧は金曜日8月7日の予定となっております。

 お急ぎの方はお電話022-286-9880

 ホットメール gpul@hotmail.co.jp    までお願いいたします。

 以上、誠に恐縮ですが何卒宜しくお願い申し上げます。